2023年3月10日(金)

朝6時頃に起床。日の出の時間も早くなってきたし朝の気温も高くなってきて布団から抜け出しやすくなったこの頃。豆乳紅茶を温めて読書。「千年の歓喜と悲哀 アイ・ウェイウェイ自伝」(艾未未アイ・ウェイウェイ)著)を読んでいる。タイトルの通り、中国生まれのアーティスト、アイ・ウェイウェイの自伝。著者のことは知らなかったのだけれど、いつもチェックしている書評サイトで書評を見かけて「おもしろそうだな」と思ったので読み始めてみた。まだ序盤60pほどしか読んでいないのだけれど、おもしろい。「おもしろい」と言ってしまって良いのかわからないけれど、20世紀に中国が辿った激動の歴史とそれに翻弄され続ける人たちの人生が、平和な時代・環境に生まれて育った人間から見ると、それ自体がまるで小説のように思えてしまう。そんな環境のなかでアイ・ウェイウェイがどのようにしてアーティストとして生きていくようになったのか、読み進めていくのが楽しみ。朝食は味噌汁、もやしとニラのひき肉炒め、目玉焼き、納豆ごはん。洗濯をしてスーパーへ買い出し。ぶどうを買おうと思って見ていると「出荷量が増えてきたので13日(月)からお安くなる見込みです」との札が付いていたのでそれまで待つことにする。ありがとうオネストカード。帰宅後、レポートを書く。風邪で寝込んで出遅れたのでスピードアップしてせっせとやる。昼食はスーパーで買ってきたコールスローサラダとカキフライ、納豆ごはん。午後もせっせとレポート書き。なんとか完成。締め切りに間に合って安心。

寝込んで日記を書いていなかった間に「転がる香港に苔は生えない」(星野博美著)と「魔女の1ダース」(米原万里著)を読了。「転がる香港に〜」を読んでいると、以前から心の奥にある「一度は海外で暮らしてみたい」という思いが再燃してくる。旅行者としてではなく、外国人であったとしても、「いち生活者」として日本以外の国を感じてみたいなという気持ちがずっとある。この前初めてハノイに行ってから、漠然と「ハノイなら暮らせそうな気がする」と思っていたりする。食事も美味しいし生活費も安いし、ハノイ中心部は飲食店もたくさんあって不便しなそうだし、でも背の高いビルがドーンと建ってるみたいな都会感が無いのがいいなぁと思う。いちばん現実的なビザは学生ビザかなと思うので、お金貯めつつ英語とベトナム語勉強しつつ、いつか留学してみたい。アラフォーの密かな目標。ちなみに米原万里の方は安定のシモネッタとそこに見え隠れする相変わらずの知性のムンムンさに、笑ったり「ほほう」となったり、つまりは面白かった。

今日は叔母の2回目の命日。うつ病を患っていたという叔母が、コロナ禍、そして震災関連の番組が増える2年前のこの時期に、その心に何を抱えていたのかということを、この時期になると考えずにはいられなくなった。