2023年3月31日(金)

5時頃起床。早く起きすぎて頭がぼーっとして読書捗らず。英語のYoutubeをぼーっと観たりする。8時半頃に起きてきたMに開口一番「今日は何の日か知ってる?」と言われたので「わからない」と答えたら、「今日はプレミアムフライデーだよ」と言われる。ホント、これまだ言ってるのMか武田砂鉄かだな。朝食は味噌汁、切り干し大根の煮物、塩鮭、納豆ごはん。洗濯、掃除をして勉強。昼食はコーンスープ、ハムエッグ、切り干し大根の煮物、納豆ごはん。午後も勉強。

一昨日は義父のベトナム人のお友達と、そのファミリーと会う。ファミリーのお父さんと義父がJICAの活動で知り合ったそうで、義父の家に訪問するのは14年ぶりとのこと。ファミリーの奥様と娘さんお二人(高校生、中学生)も一緒。4人とも英語ペラペラ。詳しくは聞いていないけれど、おそらくベトナムの中では「エリート」と言われるようなご家族かと思われる。高校生の娘さんは絵を描くのが好きで日本の美大に留学したいそうなのだけれど、日本語ができないので英語で授業を受けられる美大を探しているとのこと。ベトナムにも美術系の大学はあるそうなのだけれど、娘さん曰く、絵を描くことを学べる学校は無いうえに、ベトナムの教育は「良くないから」とのことだった。アメリカも候補に入れているが、アメリカには奨学金制度がなくて学費が高額だし、ベトナムからも近いから日本が第一候補だとのこと。お父さんやお母さんにも「英語で授業を受けられる美大があったら情報を送ってほしい」と何度か頼まれ、切実さを感じた。日本にいるとアメリカやヨーロッパ、最近では中国の大学などと比較してそのレベルの差を感じることが多いけれど、発展途上国から見れば、先進国である日本の教育環境と言うのはそれでもかなり整っているのだと改めて感じる。もしその場で私が「ハノイに留学したい」と言っていたとしたら、「日本の教育環境の方が全然良いのになんで!?」と言われただろうなと思う。

私は旅行で海外に行っても、その国の経済レベルと日本のそれを比較することはほとんどないけれど、それはあくまでも「旅行」という一時的な滞在でしかないからなのだろう。その国で仕事や教育という「人生」を設計しようとした時、世界レベルで見れば日本はまだまだ「豊かな国」「恵まれた国」なのだと思い出す。そして同時に、そうした恵まれた環境に甘えきっている自分を突きつけられるようにも思える。

ファミリーの4人はしきりに「日本はハノイに比べて空気がきれいで、治安も良くて、人々もピースフルですごく良い」と言っていた。それはもちろん日本人である私たちの前だからそう言ってくれたのもあるのだろうけれど、「私はハノイも好きなんだけどな〜」と少し複雑な気持ちにもなった。確かに空気も治安も日本のほうが良いのは確かだと思う(人に関しては分からないけれど…)。私ももしハノイに住んだらきっと、日本の便利すぎる社会や、犯罪に巻き込まれる可能性にほとんど怯えること無く生活できる安心感が恋しくなるのだろうと思う。その土地に対して何をもって「良い」と判断するかの基準も人それぞれだろう。でも私はやっぱりハノイが好きだなぁと思う。

ところで私のブロークンすぎる英語でも何となく話が成立している(と思っていたのは私だけか?)と感じられたのは地味に成功体験になった。「ハノイにまた来たときは連絡してね」と娘ちゃんたちが言ってくれたので、その時にはもう少しいろんなことをきゃぴきゃぴ話せるくらいの英語力を付けていたい。フレンドリーでとてもキュートな娘ちゃんたちだった。がんばろーっと。