2023年6月10日(土)

朝5時過ぎ起床。日の出が早くなってきたせいか早く起きすぎてしまいがち。読書していたら眠くなってきたのでソファーで少し寝る。朝食は味噌汁、サラダ、ハムエッグ、納豆ごはん。午前中は勉強。昼食はきんぴらごぼう筑前煮、納豆ごはん。ドラッグストアの20%引きクーポンの期限が明日までだったのでバファリンだけサッと買いに行く。午後も勉強。

上田早夕里の「上海灯蛾」読了。やっぱりこの人の本はおもしろいなぁと感動する。普段、電車の中ではあまり本を読まないのだけれど(集中できなくて勿体ないので)久しぶりに続きが気になって移動時間すらも惜しんで読むということをした。登場人物それぞれの譲れない生き様が、誰にも変えられない「時代」というものに翻弄されながらぶつかり合う。それが時に残虐で、ひたすら悲しくて、でもどこかすっきりするような感覚もある。それはいわゆるハッピーエンドのようなすっきりさではなく、「生き切った」というすっきりさ。ここまで己のやりたいように、手に入れたいもののためにひたすらに生きてきて、ここが終わりの場所ならそうなんだろうという潔さ。人ひとりの一生は本当に短い。その時間の中で、それぞれが「執念」を持って生きている(「信念」では清すぎる)。その生々しさが、いやーいいなーと思った。「人間ドラマ」とか形容すると薄っぺらすぎる。「人間」の臭さが、もう、プンプンしてたまらなかった。これで”上海三部作”の1作目、3作目を読んだので、残りの1作も読まねば。もう、すぐ読みたい。

今は図書館で何気なく手に取って借りてみたコラム・マッキャン著の「無限角形」を読んでいる。エルサレムパレスチナが舞台の小説。以前、岡真里著「アラブ、祈りとしての文学」を読んでから中東の文学に興味をもったので借りてみた(と言っても著者はアイルランド人みたいなので”中東文学”とは言えないのだろうけれど)。

先日受けた人間ドッグの結果も届いた。眼底検査が要精密検査になっててびっくり。年齢も年齢でちょこちょこガタが出てきそうだなとは予想していたけど、眼は予想外だった。検査しに行かねば。人生の終わりは決して避けられないし、確実に1日1日その日に近づいていっている中で、いろいろと衰えていくのが現実なんだろう。だからこそ過度にネガティブに考えるのではなく、ちゃんとメンテナンスして、悪くなってきたところはその都度労わったりうまく付き合ったりしながら、丁寧に老いていきたいと改めて思う。同時に、やりたいことはどんどんやっとかねば。